なんというか…変なゲーム!荒削りだけど面白い、インディーゲームみたいなユニークなゲームだった。
名前は知っていた動物番長。プレイしたことはないけど、ゲームキューブの隠れた名作的なイメージを持ってた。
説明書を読むと、とにかく動物を食べて百獣の王になって動物番長を倒するのが目的らしい。なら目標はそのままで…
クリア基準:百獣の王になり動物番長を倒す
最初なんとなくイメージしたのはPS3の『トーキョージャングル』
動物食べて、子供残して、動物だけになった東京で動物としてどこまで生き延びれるか…
みたいなゲームで、いろいろツッコミどころは多いし、欠点もあったゲームだけど…好きだったな〜。
ということで期待しながらゲームを始める。
とにかく最初からオシャレ。いいデザインだな〜と思いつつ、マインクラフトと似てるデザインなんで子供ウケもいい。けっこう先取りしたデザインだっんだな…
デザインはいいけど最初本当に面白さがわからなかった。
目指すのはラスボス動物番長を倒して百獣の王になること。動物番長??百獣の王??
最初は百獣の王ならぬ一獣の王からスタートして、他の動物を食べると色や形が変わるっぽい。
それを『ヘンタイ』というんだけど、最初の形から99回ヘンタイすると、百獣の王になれる。
どういうことかというと、いろんな動物を食べて、形が変わるたび、一獣の王→三獣の王→十五獣の王みたいに、ランクアップしていくらしい。
つまり色んな種類の動物を食べればいいってこと?
とりあえず周りにいる動物を食べまくる。
戦闘はめちゃくちゃシンプル。
敵をロックオン、何度かタックルして弱ったら食べる。必殺技とか、派手なことは特にない…
各ステージには『動物◯◯長』みたいな名前のボスがいたりする。桃鉄の役職名みたいなネーミングセンス。
最初は動物班長。名前の通りそんなに強くない…
敵は弱いし、食べる度に自分の形も変わるけど、多少見た目と性能変わるだけじゃん…といった感じ。まだ面白さがわからない…
次のボスは動物生徒会長。
気楽に戦いを挑んだら、初めてゲームオーバーに…
ボスの周りには強そうな灰色の動物がいっぱいいてボコボコにされる…
コソコソ逃げ回った挙句、集団でボコボコにされて、肉を引きちぎられた。
ここでやっといろいろ考えながらプレイすることに…
ボスに殺されつつも、なんだか面白くなってきた。
動物には5色の色があって、ジャンプが得意だったり、防御力高かったりと、それぞれの色ごとに性能が違う。
同じ色でも、さらに淡色、濃色、暴色という色の濃さがある。
体のパネルの『節』は、1節から6節まである。
そしてすごく大事なことが、
5種類の色の中でも灰色が最強ということ…
とにかく足が速けりゃなんとかなる場面が多いことに気づく。戦闘がシンプルなんで、素早いだけで攻めも守りもめちゃくちゃ有利になるからだろう。
色ごとに弱点みたいなものがあるわけではないんで、とりあえず灰色の動物を食べて、灰色の淡濃色になり、頑張ってみることに。
体のパネルはこの時3枚あり、全部濃い色で染めるともっと強かったんだけど、1枚でも薄い色を食べちゃうと、淡濃色の動物になる。
うまいことパネルの色を調整する面白さがある。
ちなみに灰色の動物の素早さを活かして、ヒットアンドアウェイをすると、戦闘は一気にヌルゲー化する。
灰色になることで動物生徒会長もだいぶ楽に倒せた。
しかしここで疑問が浮かぶ。
灰色が強いんならずーーっと灰色のままでいればいいのでは?
実際、灰色になった後で他の色になりたくなくなったし・・・
赤は青に弱い、みたいな弱点とか一切ないから、ホント灰色になっておけばなんとかなっちゃうんだよな・・・
ココはこのゲームのいいところであり悪いところな気がする。
しかしこのゲーム、よくできている。
百獣の王にならないとラスボスである『動物番長』と戦えない。
戦えないというのはどういうことかというと、なんと2周目に飛ばされる!
ポケモンでいうと、百種類ポケモン図鑑を埋めないとチャンピオンズリーグに出場できず、マサラタウンから再スタートみたいな…
わざわざトキワの森に戻ってまた最初からポケモンを集めるより、その場その場でなるべく集めて行った方が効率がいいってことね・・・
だからずっと灰色だといつまで経ってもラスボスと戦えず何周もさせられるだけ…
そのことに気づいてから、やっと面白さを理解した
。ちゃんと色とか食べる動物を選んで図鑑を埋める必要がある…
これは動物同士の戦いゲームじゃなく、図鑑埋めが楽しいゲームなんだ…ここからどんどんハマっていく。具体的には『クマの4節』あたりからハマり沼に足を突っ込んだ。
実はこのゲーム、自分は『ブタ』からスタートするが、ある程度成長すると、『クマ』に生まれ変わる。
ブタは成長の限界があり、クマになると、より成長できる。
ただ、生まれ変わるとまた1節から再スタート。
ただそんなにネガティブな感情は湧かなかった。そーいうリセット系ゲームってあんま好きじゃなかったのに…むしろブタの時に取り逃がした図鑑を埋められる!と、けっこうポジティブな気持ちで生まれ変わった。
まあいろんな色の動物を探して食べるだけだけど、戦闘ではなく、このヘンタイジュと呼ばれる図鑑を埋める面白さがこのゲームの一番キモだわ。プチプチ図鑑を埋めるの楽しい…
あと体のパネルを増やすのは『コウビ』する必要がある。
このハートの部屋に入るとメスがやってきて子供が産まれる。
図鑑を埋めているほどメスにはモテるらしい。
途中落ちてるハートのアイテムをたくさん集めるほど子供がたくさん産まれる。
最初は自分の子供をたくさん引き連れて戦闘できるのかと思って期待したけど、むしろ自分は死んで、体のパネルが1枚多い子供に生まれ変わる感じ。マジか…
どんどん進むにつれ、やっかいなボスが出てくる。なんかめちゃくちゃ分身するボスとか、トリッキーなボスが現れ始める。
苦戦したのは『動物ドーブツ園長』。めっちゃ変な名前。5節の時に戦ったけど、シンプルに強かった。体をほとんど食いちぎられて長期戦の戦いだった・・・
周りにいた濃色の動物をコソコソ倒して食べて、こっちも灰色の濃色になった上で戦う。
やっぱり灰色は強い!
なんとか倒せた。
と、苦労もつかの間、今度は『トリ』に生まれ変わる。
またやり直しか…と思いつつ嫌じゃない。
食べ逃した色の動物を食べることができる図鑑埋めの楽しみがリセット感のネガティブさを上回る。
暴色がついに登場!強そう!
違う色の暴色どうしの組み合わせによって『混色』という概念が出てきて、ちょっと図鑑埋めが複雑になる。
今までは色の濃い薄いだけ考えればよかった。
しかし混色はちゃんと表を見て、
黄色の暴色×赤色の暴色はOK
みたいに、決められた組み合わせにしないとヘンタイしない。
攻略本の表を見ながらコツコツ食べていく。
でもその作業は嫌いじゃなかった…
この頃にやっと70種類が埋まるくらい…
戦闘よりも図鑑埋めに没頭し始める。
いつものようにボスを倒すとそいつが『動物元番長』だった…
褒められつつも食べられてまた生まれ変わる…
74獣の王で1周目終了。74種類か…
きっとなれてる人は1周目で百獣の王になるんだろうけど…さすがに慣れるのに時間がかかった。初見ではかなり厳しい気がする。
2周目ではブタからトリまで好きな頭を選べる。
また最初からか…しかし、共通のパラメーターは引き継がれる。『ツノ』とか『コブ』とか、ヘンタイしても変わらない攻撃力とかのパラメーターがあって、それを鍛える場所があちこちにある。
1周目にそこで鍛えた分は引き継がれるから、ある程度『つよくてニューゲーム』ができるんで、序盤から敵はかなり余裕で倒せる。
図鑑は残り20くらい埋めればいいっぽいんで、とにかくいろんな動物を食べることに集中する…
やっと80に。グレーの部分はまだヘンタイしてない種類。1番上が6節なんで、やっぱ後半あんまり埋めれてない。
ついに濃色よりも強い暴色に。青色でもやっぱ強い。
95まで埋まる。あと少し!
この辺りになるともう余計なものは食べず、ひたすら目当ての色を探して食べまくってた…
とある海岸で灰色の暴色にヘンタイすると、なにやら様子がおかしい。
文字が急にでてきた。
ついに!
おお、やっと…
なかなか長かった…
2週目の後半…
??
急に戦うことに!
心の準備ができてない!
強制的に場面が変わる。
野生が高まることで、普通に話せなくなってる。
ちょっと寂しい。
このままの形でラスボス突入かと思ったら、一応今までなった形の中で、1番強い形にしてくれた。
ありがたいけど、6節紫の濃色…ラスボスに行かずにもうちょっと普通に進めたら、6節灰色の暴色とか、もっと強い形にヘンタイできたはず…
タイミング大事!でももうどうしようもないからコレでいくしかない…名前は『ドハーレム』ってなんなん…
ラスボスの前にボスだらけ!
よくあるボスラッシュ…過去に倒したボスが大量に。
ただ今の自分にとってはかなり余裕。けっこう多かったけど、戦闘はだいぶ慣れた。
これはラスボスもけっこう楽に倒せるのか?
と余裕な気持ちにさせられる。
ついにラスボス!と思いきや、四天王プラス動物番長との戦い…
ってかちょっと待て、四天王は全員最強の暴色の4色じゃん…
そして動物番長って灰色の暴色じゃん…
ホントに最強の組み合わせ…
こっちは1段階下の混色でもなく、そのさらに下の濃色なんですけど…
マジで苦戦しすぎて今まで1回も使ったことのない回復アイテムを使いまくり。回復アイテム数が右下に表示されるけど、10個くらいあったのに、四天王との戦いで0に…
ただ戦いながら気づいたことがある…
四天王を食べてしまえばいい!
なんか恐ろしい発想だけど、うまくいけば濃色から混色になれるんで多少マシになるのでは…
なんとか混色になれたけど、名前が『ヒッコシヤ』って…ラスボス相手に舐めきった名前…
動物番長はさすがラスボスだけあって強い。今までのボスのクルクル回って目を回す攻撃や、吠えて動きを止めるみたいなイヤ〜な攻撃をしてくる。
が、もう何回も戦ってきたボス達の技なんで、何とか看破し、倒した…ラスボス戦、長かった…
30分くらいかかったかも。
頑張った!ありがとう!
最初のオタマジャクシみたいな時に比べるとだいぶ番長っぽい風格があるように見えてくるのはけっこうこのゲームにハマったせいかもしれない…
無事エンディングへ。
スタッフロールはみんな番長で気が利いてる。
2周したし、ラスボスも強かったんで素直に嬉しい。
ラスボス戦で2回ヘンタイしたんで、合計ヘンタイ数は102だった。しかしコンプリートの150はなかなか大変そう…
いや〜面白かった。二周目が本番だと思う。他のゲームに比べて、ゲームを理解するまでに時間がかかる分、理解して始まる二周目がかなり楽しい。
戦闘はけっこう単調なんで、その辺がもっと面白ければな〜、色ごとの必殺技みたいなのがあってもいいし、灰色以外の色ももっと強くしていいじゃん!って思ったな…いろいろ理解してからの動きはちょっとピクミン感もあった。フィールドの動物の色を把握して食べる順番を考える感じとか。あと攻略本の形が正方形で、珍しい形と思ってたけど、動物の体のパネルっぽくしてるのね。
いいセンス!ってかそもそもゲームキューブの正方形とリンクしてんのかな?デザインめっちゃ好き。しかしこのセンス、面白さはなかなからない気がするんで、リメイクしてくれたらめっちゃプレイしたい…
クリア本数 12本/276本
次は実況ワールドサッカー2002…